「私、日本酒は酔いやすいからダメなんだよね〜」という人が結構いるように感じますが、果たして日本酒は本当に他のお酒よりも酔いやすい・二日酔いになりやすいのでしょうか?
本日は日本酒と二日酔いの関係について解説していきたいと思います。
ざっくりまとめ
- 日本酒は単純にアルコール度が結構高い(なのについグイグイ飲んでしまう)
- ビールやハイボールとちゃんぽんで飲むことも多くアルコール摂取量が増えやすい
- 一方で日本酒に含まれるアミノ酸がむしろ二日酔い症状を緩和させるという研究も
- 日本酒と同じ量の水を飲むと二日酔いになりにくいのでおすすめ!
日本酒が二日酔いになりやすい3つの理由
単純に日本酒はアルコール度が結構高い
二日酔いになるかどうかというのは、基本的にはどれだけお酒を飲んだか。という量によって決まってきます。つまり単純にどれだけアルコールを一定時間内に摂取したかによって二日酔いになりやすいかなりにくいかが決まります。
そして、日本酒は結構飲みやすい割にアルコール度はなんとワインよりも高め。ワインは大体13-15度ぐらいのものが多いのですが、日本酒はワインよりもアルコール度が高く約15-20度。しかしその割に飲みやすいものも多く、特に甘さがあるものなんかはグイグイ行ってしまいやすいお酒です。しかもお猪口でみんなで分けながら飲んでいると自分がどのぐらい飲んだかがわからずに気づいたら飲みすぎてた!なんてことにもなりやすいのは確かです。
ビールやハイボールと一緒に飲まれやすい
日本酒はどうも他のアルコール飲料と組み合わせて摂取されることが多く、特にビールやハイボールなどのお酒と日本酒を交互に飲む方も結構多いです。そのため相互作用で日本酒⇒ビール⇒日本酒⇒ビールという感じでアルコールの摂取速度が上がっていきます。
これも前述したように、酔いやすさや二日酔いのしやすさはアルコールの摂取速度と量に比例しますので、日本酒はその飲まれ方の特性上、二日酔いになりやすいと言えます。
安い日本酒は二日酔いになりやすいので要注意
そしてもう1つ。これは日本酒に限らず全てのお酒に言えることですが、安くて銘柄がわからないような日本酒には要注意です。
特定名称酒と呼ばれるいわゆる良い日本酒はピュアな成分を使って作られているため安心ですが、安い日本酒は普通酒と呼ばれる日本酒で、いわゆる醸造アルコールがたくさん入っています。醸造アルコールが入っていることが必ずしも悪いことではないのですが、安い日本酒はこの醸造アルコールの原料や成分があまり良くないことがあります。
これはテキーラや焼酎などでも同様で、安く大量につくられるお酒は古くて酸化した原料から作られているものもあり、そういったお酒を飲むとやはりどうしても頭痛や吐き気の原因になりますので要注意です。 是非いい日本酒を嗜んでください!
日本酒は二日酔い症状を緩和するという研究も
しかし、一方で、日本酒に含まれるアミノ酸や発酵物質が二日酔い症状を和らげるとも言われております。日本酒はお米を発酵して作りますがその製造過程において豊富なアミノ酸や発酵物質を含むためそれらがアルコール代謝に影響し、二日酔いの症状を軽減する効果があるとも言われています。
※ただしこれについては賛否両論あり、むしろ日本酒に含まれるアミノ酸や発酵物質が二日酔いの症状を悪化させるという意見もあり、まだ明確な結論が出ていない状況です。
二日酔いになりにくい日本酒の飲み方!
なので、日本酒は確かに他のお酒と比べてついつい飲みすぎてしまいやすいお酒であることは確かです。その飲みやすさと飲まれ方から必然的にアルコール摂取量が増えて二日酔いになりやすくなってしまうのです。
そのため、日本酒を飲む時はペースをゆっくり飲むことを心がける!ことが最も大切と言えるでしょう。
そしてもう一つ、日本酒を飲む時は、日本酒と同じ量の水を飲むと良いと言われています。一杯日本酒を飲んだら、お水を一杯飲む。これは日本酒が広く楽しまれていた江戸時代ぐらいからこの日本酒×お水の飲み方は推奨がされており、「和らぎ水(やわらぎみず)」とも呼ばれます。
私は日本酒が大好きでよく飲むのですが、和らぎ水をするようになってからほとんど日本酒で二日酔いをすることがなくなりました。
ぜひ皆様もお試しいただき、楽しいお酒ライフを過ごしてください!